
こんにちは、カナダで1年間のワーホリ経験を経て日本へ帰国中のamamiです!
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トロントの最低賃金について
トロントのあるオンタリオ州での最低賃金は2021年現在、$14.25です。
現在のレートで日本円にすると、大体1200円ほどになります。
カナダの最低賃金は年々上がっているので、私が滞在していた頃よりも時給が上がっています。
この最低賃金はお酒を扱わないカフェなどの店員や、飲食店のキッチンスタッフの最低賃金になります。
お酒を扱うようなバーやレストラン、ラーメン屋などのサーバーと呼ばれる接客スタッフの最低賃金はこれより低く$12.45です。
お酒を扱う飲食店のサーバーはチップを多く貰えるためそれ以外の仕事よりも時給が低く設定されています。
ホリデーペイとバケーションペイ
カナダでは、スタットホリデーペイとバケーションペイと呼ばれる給与とは別に貰える特別な手当があります。
スタットホリデーペイは祝日手当のようなもので法定休日に受け取ることができる手当のことです。
スタットホリデーペイは法定休日に働かなくても通常の1日働いた分の給料が支払われます。更に働いた場合は通常の1日働いた分の給料にプラスして時給1.5倍でその日働いた分の給料を貰う事ができます。
通常の1日働いた分の給料は、直近4週間で何時間働いているかによって計算するので人によって変わります。
バケーションペイは有給休暇のようなもので給与から税金を引いた分の4%が支払われます。支払われ方は場所によって違いますが、大体のところでは1ヶ月毎に給与の4%分を上乗せして支払ってくれる所が多いです。
これらの手当は働いている人は誰でも貰えるものなのですが、違法なやり方をしている所はきちんと支払ってくれない所もあります。面接時にきちんと貰えるかどうかを確認しましょう。
チップについて

カナダにはチップ文化があります。働く側としてはチップ文化は大変ありがたいものです。
チップの相場について
チップはだいたい、お会計の15%ほどを出すのが普通です。高給なお店や接客によって変わったりもしますが、自分がお客さん側だったら15%だしておけば間違いないです。
一方、働く側でチップを貰う立場だったとしたらいくら位貰えるのかというと、これは本当にその店次第です。店の忙しさや客単価、働いている人の人数などによっても変わってきます。
なので一概には言えないのですが、私が1年間トロントで仕事をしてきて学んだチップについての知識をご説明します。
それぞれの飲食店による給与体制とチップ制度
ローカル系のお店
稼げる度…★★★
ローカル系のお店ではテーブルごとにセクションが分かれていて、サーバーそれぞれに担当セクションが与えられ、そのセクションのチップは全額サーバーのものになるというやり方をしている所が多いです。サーバーはチップを全額受け取る事ができるので、売り上げによってはかなりの額になる事もあります。多いところでは1日何百ドルも稼ぐ人もいます。
しかしローカルのお店では、ネイティブレベルの英語力でない限りサーバーとして働くのは難しいです。
ですが、バッサーと呼ばれるお客さんのお皿を片付けたりセッティングしたりする仕事であれば、募集している所もあります。
この場合、チップはお客さんから直接貰うのではなく、自分が仕事を手伝ったサーバーから自分の取り分としてチップを受け取ることが多いです。大抵は、売り上げの1%や2%貰える所が多く、売上によってはかなりチップを貰える所もあります。
実際にローカルなレストランでバーテン&バッサーとして働いていた友人は、夏の繁忙期は1日6時間近く働いて$60くらい受け取っていました。
時給換算したら$10なので、給与と足すと時給$20以上で働いていたことになります。日によっては1日で$100以上稼いでいた人もいたようです。ただ、サーバーから受け取るので人によっては決められた%分払ってくれない事もあるとか…。
どちらにしてもローカルでチップが貰えるポジションで働けば、大抵のジャパレスよりはチップは多く貰えます。しかし、キッチンやディッシュウォッシャーとなると、ローカルのお店ではチップが貰えない所もあるので、キッチン側で働こうと思っている人は働く前に確認してください。
カフェなどのお酒を扱わない飲食店
稼げる度…★★
カフェではお酒を扱わないのでキャッシャーなどの接客をする人でも時給は$14.25と高いです。なのでたくさんシフトに入れて貰えれば稼ぐ事は可能でしょう。ただカフェではテイクアウトなどが多いためチップを払ってくれる人自体が少なく、単価も低いので貰えるチップ額は少ないです。カフェで働く時はチップにはそんなに期待しない方がいいでしょう。
日本食以外のアジア系の飲食店
稼げる度…★
タイ、フィリピン、インドなどトロントには多国籍の色んな料理店があります。たまにe-Mapleでもタイ料理店などで求人募集しているのも見かけます。シェアメイトにタイ料理店で働いていた人がいましたが、キッチンで入ったのに2ヶ月近く試用期間とされ時給$12で働かされていた話を聞きました。
私もタイとフィリピンの飲食店に面接に行きましたが、面接時に提示された給与は最低賃金以下でした。ただ運が悪かっただけかもしれませんが…笑
よっぽど働きたいのであれば別ですが、ジャパレス以外のアジア系レストランで働くメリットはあまりないと思うのでおすすめしません。
バーやパブ
稼げる度…★★
e-Mapleでもたまにバーの求人募集がありますが、怪しい求人が多いです。時給が書いていなかったり、書いてあったとしてもあり得ない位の高時給だったり…。
チップを多く貰える可能性はありますが、その分時給がかなり低かったりするので稼げるかどうかは場所によります。実際にバーで働いていたシェアメイトがいましたが、時給は$8と言っていました。
場所によってはかなりチップが貰える所もあるようで、そういった所であれば稼ぐ事はできるかもしれません。ですが、いずれにしても時給は守られていない所が多いです。
ジャパレス系

ジャパレスといっても種類は多くあり、種類によって稼げるかどうかが変わってきます。
ラーメン屋
稼げる度…★★★
ラーメン屋はトロント内にもそこら中にありますが、比較的貰えるチップは高めです。というのも、ラーメン屋は少人数で回す事ができるのでチップを分ける人数自体が少なくなります。また、日本のラーメンと違ってトロントのラーメンは単価が高く、その上回転率も早いです。小規模の店舗でも多くの売り上げを出す事ができるので、その分チップも多くなるというわけです。
ただ私が面接に行った所で、かなりブラックなラーメン屋もあったので、面接時にチップはいつから貰えるのか、だいたいいくら位貰えるのかを確認しておくといいと思います。教えてくれない所は大抵めちゃくちゃ低いです。
居酒屋
稼げる度…★★
居酒屋系はひと昔前まではかなり稼げると言われていたようですが、最近ではあまり稼げません。というのも、居酒屋のメニューは豊富で仕込みや調理時間がかかり人手が必要です。そのため、そもそもチップを分ける人数が多いという理由から。そして、居酒屋なので回転率が悪く客単価が高くても売上にならないためです。
また、ラーメン屋などと違いメインはディナーになります。ランチ営業をしている居酒屋もありますが正直売上はそんなに高くありません。稼げる時間帯が限られてしまうので時間数も稼げなくなり、給与もチップも少なくなります。
もちろん繁盛している居酒屋もありますが、繁盛しているからといってチップを多く貰えるとは限りません。大きめのチェーンでは会社がチップを受け取っているところもあります。(違法です)
私の友人は某居酒屋で2ヶ月間、ほぼフルタイムで働いてチップは$100だったそうです。きちんとチップを貰える店なら2、3日もあれば稼げる金額です。その居酒屋は長く働いた人がチップを多く貰えるシステムだったそうで、カナダに移住し、何年も働いているような人はかなり裕福な暮らしをしていましたが、ワーホリでは難しいでしょう。
全ての居酒屋が稼げないわけではないですが、ラーメン屋などに比べると稼げない印象です。
寿司屋
稼げる度…★★
寿司屋はトロントにもたくさんあり、日本人経営の高級なお店であれば稼げると聞いたことがあります。
ですが、ダウンタウンなどに多くある安めの寿司屋などはだいたいが中国系や韓国系の経営です。
中国系、韓国系が絶対にそうとは限りませんが、チップが貰えなかったり、ホリデーペイがなかったりする所は結構多いです。
給料が手渡しなんて場合もあります。いわゆるキャッシュジョブというやつで、これは違法です。
さらに単価自体が安いのでチップも少なくなります。
また、英語環境を求めて日本人経営ではない所に勤めたとしても英語環境とは限らず、中国語環境、韓国語環境となる事もありますのでどんな人が働いているかは事前に確認しましょう。
うどんや丼もの系
稼げる度…★★
うどん屋はここ最近できた比較的新しいお店が多いです。
実際に働いたわけではないので確実なことは言えませんが、友人の知り合いから話を聞いた限りだと、チップは多く貰えたと言っていました。
丼もの系はいくつかあり、ダウンタウンのお店で働いていた友人は、チップは少なく人の入れ替わりも激しいと言っていました。あまりおすすめはできません。
丼もの系は韓国系や中国系が多いです。
じゃあ結局どこが稼げるの?
ここまで大体の仕事の種類と、稼げる度についてお話しましたがいかがだったでしょうか。
かなり主観は入ってしまっていますし、どうしてもお店によってチップの金額などが変わってくるので、一概にここが稼げる!と言い切るのは難しいです。
ですが、上記にあげた稼げる度が高い職種はワーホリでも比較的稼げる方ではあると思います。
ブラックな飲食店も多いので、応募時や面接時にはきちんと給与について確認することが大切です。
これから仕事探しをする人は、この記事を少しでも参考にしていただければと思います。
まとめ
今回は、トロントで働く際のお給料とチップのお話をさせて頂きました。
チップはカナダで生活する上では本当に大事です。きちんと貰えなければ違法です。
でも実際にきちんと貰える所は結構少なかったりします。チップの相場は自分で確認する事ができないので、売り上げと比較して少ないな?と思ったらオーナーに抗議してみるのも手です。
オーナーに言っても改善されない場合は辞めて次を探すというのもありです。
1年間しかないワーホリビザなので決断力は大切です。特に新しい仕事を探す場合、ビザの期限は重視されます。ビザの期限が半年を切ってくると新たな仕事を探すのは難しくなってくるので、それまでに落ち着ければ安心です。
ですが、仕事探しに時間をかけ過ぎてしまうのはもったいないのである程度は割り切って仕事をしていくのも大事ですね。
悔いのないワーホリ生活をして貰えたらと思います。
以上、amamiでした〜。
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